せっかくバカラの名入れグラスをプレゼントしたのに、 ウィスキーやスコッチ・バーボンなど、
せっかく盛り上がってきた話題についていけない。
ウィスキーの話はよく分からない。
それではいただいた方もちょっと悲しいかも・・・ そんなお客様のためにウィスキーの基礎知識として、
この「ウィスキー編」を書き始めました。
昨日、お話しした「ブッカーズ」と対照的なバーボンが、
シングルバレルバーボンの代表「ブラントン」です。
ブッカーズは加水しませんが少量の樽を混ぜ合わせる事で、
一定の品質を実現すると言う考え方から生まれた「スモール・バッチ バーボン」です。
ブラントは逆に「シングルバレル」にこだわっています。
シングルバレルとは「ひとつの樽」から取り出された原酒をボトリングしたものです。
このブラントンは出荷時に純水によって希釈されて、 度数調整が行なわれてボトリングされます。
スーパープレミアムバーボン・ブラントンは 1984年にウェスタンカルチャーを生み出した開拓者達に心から敬意をこめて、 ケンタッキーダービーのダービー馬と騎手をキャップに冠して発売されました。
ブラントンはバーボン造りの名人アルバート・ブラントンの名をとって生まれました。 ブラントンが生まれたフランクフォート周辺はライムストーン層をくぐり抜けた、 良質のスプリングウォーターに恵まれています。
この良質なわき水がブラントンを創るマザーウォータです。 ブラントンとなる原酒は4回の夏を越すまでに、マスター・ディステイラーを含む、 3人のディステイラーによってティステイングされブラントンに相応しい予感を秘めた、 樽を選び出し伝説のH倉庫でさらに厳重な温度管理をされ4回のブルーグラスサマーを、 経て晴れてブラントになります。
通常バーボンは味の均質化のためにいろいろな樽を混ぜ合わせる、 しかし「シングルバレル」は厳しいチエックと温度管理をされた原酒だけを、 ボトリングし決して混ぜ合わせる事はありません。
ブラントンもまたラベルには一枚一枚手書きでボトリングの日付と樽番号と倉庫と、 アルコール度数が明記されています。
「ブッカーズ」と「ブラントン」まるでスコッチの、
「ボウモア」と「ラフロイグ」と同じように頑固なこだわりが、
バーボンの故郷の大地で火花を散らしあっています。